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2006年07月28日

銀行に信用をつけておく

僕は若手のベンチャー経営者にときどき説教することがあります。
説教するほど偉くはないのですが、ついつい熱くなるので相手は説教だと受けとるようです。
この話は、僕が良くする話です。

あくまでも僕の個人的な意見として読んでください。
今回は「普段から銀行に信用つけておけよ」 という話です。

銀行に信用をつける方法は二通りしかありません。
お金を預けるか、お金を借りるかです。

当たり前ですよね、過去の取引実績が信用になるのですから。

調子のいいときにお金を借りておきなさい と話すと、反論にあうことがあります。
「出来るだけ借金したくないし、利息がもったいない。」・・・と。

違うんだなぁ・・・、借金しないのと出来ないことの違いが分かってない。
ベンチャー企業の借金は会社が好調なとき、お金に困ってないときにするんですよ。

だって貸す側も、お金に困ってない企業にお金貸すのは安心でしょ?

そして、いくらでもいい、今借りる必要のないお金を短期間で借りておく。
1ヶ月でも3ヶ月でもいい、銀行に利息を支払う。
納税資金や賞与資金に約定返済つければ借りやすい。
保証協会の保証なしのプロパー融資。
手元に現金があれば経営に余裕が生まれる。
銀行の信用もつくし、実績も出来る。まさしく一石三鳥です。

交際費と思えば、1000万を1ヶ月借りて僅か数万円の利息。
安いものです。

そして本当に困ったときに、頭下げる。
その時、過去の信用と実績が生きるわけです。
ベンチャーで大切なのは信用をつけること。
ベンチャー企業にとって信用に勝る財産なしです。


ジェイエムネットが5年前、福岡に本社を移転したとき、帝国データバンクが当社を書いた記事を
見てある銀行の担当者の方がお取引したいと来社されました。

僕   「じゃ3千万円借りるわ、3ケ月間だけね、はいこれ3期分の決算書。」

担当者の方、いきなりの僕の突っ込みに目をぱちくりさせてました。
数日後、担当者が再度来社し、

担当者A   「本店決済おりました。」

もちろん利息をつけてきっちり返済しました。
今でもこの銀行とはお取引させていただいてます。
ちなみに現在は当社のCFO (最高財務責任者) が資金コントロールしており、株式上場も果たし
安定した財務基盤となったこともあり、このような借り方はしていませんけれども・・・。

会社の調子の良いときに銀行に信用をつけておく。
困ったときに助けてくれる可能性が高くなります。

そして、どんなにお金に行き詰っても、間違っても高利のお金に手を出してはいけません。
その時は会社をたたむ事です。
  


Posted by 植木 一夫 at 08:13ひとりごと雑談