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2007年02月04日

花の回廊

僕の大好きな作家・宮本輝さんの、「花の回廊(はなのかいろう)」 は流転の海シリーズの第5部にあたります。といってもまだ発刊されていません。現在、文芸誌「新潮」に連載中です。「花の回廊」を読みたくて「新潮」2月号を買いました。

流転の海シリーズは第1部から第5部まで本のタイトルは全て違いますが、ひとつの物語で、父と子を描いた壮大なドラマです。第1部「流転の海」、第2部「地の星」、第3部「血脈の火」、第4部「天の夜曲」そして現在連載中の第5部「花の回廊」と続きます。「花の回廊」で流転の海シリーズは完結するはずです。第1部の「流転の海」執筆からかれこれ20年近くにもなります。20年もしくはそれ以上の長い歳月をかけて、ひとつの物語を書き上げる・・・何とも気の遠くなる話です。

「流転の海」第1部が発刊された頃、ある初老の婦人が、「最後まで読みたい、私が生きている間に書き上げて欲しい」と言ったというエピソードがあるそうです。僕の計算では、「花の回廊」は、来年の秋くらいには発刊されるのではないかと予想しています。

「花の回廊」が発刊されたら、どこか静かな温泉宿にでも行って、そして時間を忘れて、第1部からじっくりと読み返してみたい・・・などと僕は考えています。  


Posted by 植木 一夫 at 07:22Comments(1)おすすめの本