2008年11月13日

パラダイムシフト

パラダイムとは「認識のしかた」、「考え方」、「常識」、「支配的な解釈」という意味でここでいうパラダイムシフトとは「人々が持つ共有の認識(もしくは常識)の変化」という意味である。

これから起こる経済危機は我々に今後大きなパラダイムシフトをもたらすであろう。人生には3つの坂がある、上り坂、下り坂、そして「まさか」だと・・・。聞いたことのある人も多いと思うがこの「まさか」が連続して起きているのが今の世界経済状況だ。あちらこちらで信用収縮が増幅している、そして僕はこれから年末に向けての企業倒産を危惧している。

企業の信用状況を見る上で僕が最近注意深く観察しているのはネットキャッシュである。僕は単純に手持ち流動性資金から借入金を差し引いて見るのだがネットキャッシュがマイナス方向に大きく振れている企業には注意が必要だ。

今こそ起業のチャンスだ、ベンチャーだと言いたいところだが現在の起業はリスクが極めて大きいことを改めて知るべきだ。それでも起業にチャレンジする人は嵐の中を船出する覚悟で臨む必要があると思う。僕が起業した1995年はバブル崩壊の直後で経済状況は決して良くはなかったが現在の経済状況は当時より悪いと感じている、というかこれから悪くなると予想している。

起業当時のバブル崩壊は日本限定の地域で起きた現象だったが今回のバブル崩壊は規模が違う、世界全体を襲っているのである。アイスランドの経済破綻危機はまだ序章なのかも知れないし、世界の経済環境に関するパラダイムシフトにはもう少しの時間調整が必要なのかも知れない。

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Posted by 植木 一夫 at 08:24│Comments(0)ひとりごと雑談
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