2006年08月18日

本社移転の経緯(2)

スコットランドへの視察は実り多いものでした。

本社移転の経緯(2)

スコットランドからの帰路、福岡空港上空に差し掛かったとき、僕の脳裏にある事柄が浮かびました。

「福岡に本社を移転しようか・・・。」

元々、僕は九州は大分の出身です。5年前といえば21世紀元年。自分の故郷に近いところで
頑張ってみたい、そういう気持ちもありました。

福岡はアジアに近く、これからアジアの発展の恩恵をもっとも大きく受ける地域になるだろう
という予測もありましたし、何よりも当時大阪本社よりも福岡事業所の社員が多くなっており、福岡に
本社を移転するメリットは充分にあるとの読みもありました。

しかしながら、やはりこのスコットランド視察団に参加した影響が最も大きいような気がします。
少なくとも、2001年11月に本社を移転することはなかったでしょう。
9月に取締役会で本社移転を決議、あの時はみんな驚いてましたね。

人間二つの人生とを同時に歩むことは出来ませんので、どちらの方が良かったかは分かりません。
ただ、福岡に本社を移転して、Qボードに上場出来て、社員数も大幅に増えた。
これは事実ですし、満足しています。

福岡から大阪や東京へ本社を移転する例は多いが逆は珍しいということで地元新聞にも紹介して
いただきました。
ここらあたりは、「おもてなしの文化」でしょうか。
これからは福岡への本社移転、福岡本社創業が当たり前のようになるといいなと思っています。

福岡に来て新たに取り組んだことのひとつが、 「地元ベンチャーの活性化」です。
そして、あらゆる業種の方々がオープンに集う交流会があったらいいなと思ってはじめたのが、
異業種交流会のビジネススタジオです。
ビジネススタジオは中村九州大学特任教授と二人三脚で運営しています。
素晴らしい出会いもたくさんありましたし、今後も定期的に開催していく計画です。

今は福岡がベンチャー創業の集積地となることを願い、自分の出来るところからベンチャー支援を
しています。
もちろんジェイエムネットもベンチャーですし、ともに成長していきたいというのが本音です。

世界で最もホットな10都市に選ばれた福岡10年後が楽しみです。

同じカテゴリー(フラッシュバック)の記事画像
お正月
本社移転の経緯(1)
5坪の事務所(2)
5坪の事務所(1)
追悼録
4年後・・・
同じカテゴリー(フラッシュバック)の記事
 貸し渋り (2008-10-24 08:13)
 お正月 (2006-11-07 13:41)
 初めての求人 (2006-09-20 11:35)
 本社移転の経緯(1) (2006-08-17 08:01)
 5坪の事務所(2) (2006-07-23 06:21)
 5坪の事務所(1) (2006-07-22 06:15)

Posted by 植木 一夫 at 08:15 │フラッシュバック