2010年03月24日

マルテック

マルテック社のリム社長とは福岡県が主催するベンチャー交流会で知り合った。その後、福岡ベンチャークラブ主催のベンチャーゼミナールにて2008年10月から1年間、塾長と塾生という間柄で交流を深めてきた間柄でもある。僕が飯塚市のマルテック社へ会社訪問した際、両者の間で協業できる点が多いことから今年に入り、両者間でのビジネス協議を進めてきたところ、先週末の発表にあったように、今般マルテック社の第三者割当て増資の引き受けを決めた次第である。

当社のプレスリリース記事へ

マルテック社は2名の代表取締役が留学生として高専から九州工業大学に進み、日本企業での就業経験を経て、飯塚市で起業したベンチャー企業である。その技術力と専門性は極めて高く、今話題のクラウドコンピューティングに必要な仮想化技術、ネットワーク技術に精通しているのが特徴だ。飯塚市でありながら社員のほとんどが海外からの技術者にて運営されており、インドネシア共和国からの受け入れが多い。最近はその高い技術力が認められて、今期売り上げ予想が1億円を超える規模まで急速に成長している。福岡県内では注目のベンチャー企業であり、またアジアの時代ということもあり、彼らに風が吹いている。

今後、ジェイエムテクノロジーが推し進めるアジア地域オフショア開発体制を、マルテック社を軸に展開する予定である。オフショア開発での現地法人設立はその国の歴史、文化に精通した人物の登用が不可欠であり、今後成長が予測されるインドネシア共和国とパイプがもてたのは、大きなプラス要因と考えている。

また資本金が小さく、信用力がさほど大きくないベンチャー企業にとって規模の拡大をはかるときに一番の課題が資金調達能力となる。そういった意味でもマルテック社にも大きなメリットをもたらす資本提携になるのではないかと期待している。

ベンチャー企業を創業し、軌道に乗せるまでには大きな困難が伴う。ましてや留学生であれば、これまでの苦労は並大抵のものではなかったであろうと推測する。僕はマルテック社の成功を心の底から願っている。彼らが大きく成功すれば、福岡がアジアの中で、留学生ベンチャーの集積地となる日が来るのではないだろうかと、胸もときめいてくる。

マルテック
写真左:シボロ・アーノルド氏(インドネシア出身)  写真右:リム・ウェイ氏(マレーシア出身

同じカテゴリー(ベンチャー応援)の記事画像
ibbの功績
福岡ベンチャークラブ総会 2014
福岡ベンチャークラブ大交流会2013
第13回産学連携フェア
ミドリムシが世界を救う
アジアビッグマーケット2013
同じカテゴリー(ベンチャー応援)の記事
 ベンチャー支援 (2015-04-10 13:34)
 福岡ベンチャークラブワークショップ (2015-03-18 17:07)
 ibbの功績 (2014-09-05 17:41)
 クラウドファンディング (2014-09-03 00:33)
 福岡ベンチャークラブ総会 2014 (2014-07-25 15:31)
 マレーシアからの来訪 (2014-04-23 17:24)

Posted by 植木 一夫 at 09:00│Comments(0)ベンチャー応援
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。