IT革命と雇用

植木 一夫

2013年07月05日 15:58

IT革命はいつ頃始まったのだろうかと考えてみた。僕が起業を決断した理由のひとつにWindowsの登場がある。そうマイクロソフトのOSだ。Windowsを初めて見たときの衝撃は今でも忘れない。パソコンが業務に本格的に使えるようになる。新たな歴史が始まる、自分で勝手に新たな産業革命と思い起業した。

まだベンチャーという名前が馴染みのなかった1995年のことだ。GATE WAYの133MHz、40MBのハードディスク付で40万円くらいだったと思う。それを米国から直輸入して仕事をしていた。初めての受注がPCを使ったクライアントサーバーシステム。データベースにOracleを使って販売管理システムを納品した。

パソコンとインターネットの技術革新は私たちの生活を便利にした。また最近ではスマートフォンだろう。自宅で航空券も購入できるし株も買える。読みたい本は翌日に届く。世界中の情報がいつでもどこでも見ることができる。本当に便利な世の中だ。そしてIT革命は新たな雇用を生み出した。しかし反面失われた雇用もある。特にホワイトカラーの仕事は失われた雇用の方が多いのではないかと思うのは僕だけだろうか。IT革命による生産性の向上は雇用にはマイナスに働くのかも知れない。少ない人数で多くの仕事が出来てしまうからだ。

起業して社長を引退する今年の3月までの18年間、とても良い時に経営をしてこれたものだと思う。そして時代は今、新たなターニングポイントを迎えていると肌で感じている。新しく立ち上げる会社は未来に向かってチャレンジする起業家を支援していくことがミッションだ。Goal は7年後、まもなくTakeoff する。新たな価値を生み出し、新たな雇用を創出するベンチャー企業と共に成長していきたい。

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