18年と1か月

植木 一夫

2013年03月29日 08:27

急な話で驚かれた方もいるかも知れない、僕自身も自分から驚かされた、18年と1か月続けた会社の社長職を2013年3月末日で終えることになった。振り返れば、あっという間の18年と1か月だった。

1995年、18年前に僕は大阪市西区で起業した。阪神淡路大震災から約1か月半、この年は地下鉄サリン事件、警察庁長官狙撃事件などが起こり国内は騒然とした年だった。バブル崩壊直後である。スタート時の社員はゼロ、お客様もいない、そして商品らしい商品やこれといったサービスもない中でのスタートだった。5坪の事務所に電話1台おいて営業を始め、とにかく毎日必死で働いたことを覚えている。分からないことだらけ、しかし楽しかった。もっとも輝いていたときかも知れない。

18年間の出来事が頭の中を巡る。楽しかったこと、嬉しかったこと、悲しかったこと、そして悔しかったこと。成功した数より失敗した数の方が多いのかも知れない。しかし今日生かされているのは運が良かったからなのだろう、そう信じている。34歳で起業した僕も今は52歳、まだまだやれると思うが引き際は惜しまれながら辞めるくらいでちょうどいい。代表取締役社長は退任するが最高顧問という新しい役職もいただいたことだし、立場は違うがこれからも新しいことにチャレンジして頑張っていきたい。

たくさんの人から支えられ、18年間やってこれた。感謝の気持ちでいっぱいです。お世話になった方々に心より御礼申し上げます。ありがとうございました。


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