2006年07月23日
5坪の事務所(2)
銀行員A 「マネーロンダリングの関係もございますので・・・。他行に行かれるときはどなたか
紹介者の方がいらっしゃった方が・・・・」
僕 「マネーロンダリング?・・・・・・」
そんなやりとりを記憶しています。とにかくこりゃ大変だという事で、知り合いの方から別の銀行
を紹介してもらい何とか登記はすませました。
勤めをしている間には思ってもみなかった事ばかりをそれから経験する事になります。
例えば、1ヶ月通い続けて、受注一歩手前で、「まだ出来たばかりの会社やからなぁ」とそれだけ
の理由でキャンセルになったり(今となっては理解できますが・・・)、「うちの製品を取り扱ってくだ
さい。」と言っておきながら、注文がとれると「直接相手さんに納品させてもらって、紹介手数料の
10%だけお支払いするわけにはいきませんか?」・・・などなど人間不信の毎日です。
それまでは大手企業にいましたので、感じなかったことですが、信用というのがどれほど
大切な事か改めて分かりました。
5坪の事務所は机3つでいっぱいになります。ここで毎日深夜まで仕事をしました。
事務を担当する女子社員を採用し、毎日大阪市内を汗だくで歩きまわりました。
それまで営業の経験などありませんでしたから、無我夢中、徒手空拳の毎日です。
振り返ってみると大阪で起業したのは正解でした。大阪のお客様は価格には厳しいし、また仕事は
入金されるまで完了ではないということも分かりました。
どんな時でも諦めない精神力をこの頃、身につけることができました。
希望さえあれば前へ進んでいける という事も覚えました。
Posted by 植木 一夫 at 06:21
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