2015年02月13日

企業の生存確率

企業の生存確率を調べてみるとおおむね次のようなデータとなるらしい。

設立1年=40%
設立5年=15%
設立10年=6%
設立20年=0.3%
設立30年=0.02%

設立5年でなんと85%の企業が退場に追い込まれる。設立10年では94%。ほとんど残っていない。これが厳しい現実なのだろう。僕もベンチャー支援事業をしているが、どうしようもない手遅れの会社社長から相談されるときが一番辛い。過大な債務超過に陥っている会社の余命は長くはない。「焼石に水」の支援はさすがにできない。

僕が1995年に起業した会社は今年で設立20周年を迎える。生存確率は僅か0.3%、これは1000社に3社であるから奇跡に近い。大阪で起業し、福岡に本社を移し、福証Qボード市場に株式を上場、その後M&Aで合併されたものの会社は存続している。既に経営は僕の手から離れているがあと2週間ほどで設立20周年、僕はひとりでささやかなお祝いをするつもりだ。

当時34歳だった僕も54歳、速いといえば速い時間だった。でもとても幸せだったように思う。今でも僕を慕ってくれる人がいることが嬉しい。僕は度胸はさほどない方だが運と勘には恵まれていたように思う。大成功はしなかったが失敗もしなかったような気がする。度胸があり過ぎて失敗した人をたくさん見てきた。企業の生存確率は10年で僅か6%なのだ。守るときは守る経営をしないと罠が待っている。


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Posted by 植木 一夫 at 14:31│Comments(0)ひとりごと雑談
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