2008年11月18日

アジアの時代の幕開け

今朝もテレビで米国シティバンクの約5万人にもおよぶリストラのニュースが報道されていた。全体の約15%とのことだが現在の世界経済状況を考えるとそれほど驚くほどのニュースではないような気がする。少なくとも僕の中では想定の範囲内、株式用語でいうと織り込み済ということになる。

それよりも僕には先週発表された中国の57兆円規模の景気刺激策の方がサプライズだった。一瞬にして大胆な手を打てる中国という国を僕の中で再評価しないといけない。

歴史とはその渦中にあってはその事象のもたらす意味が分からないものなのかも知れない。しかし、いま世界で起こっている様々な事象は今後我々にパラダイムシフトをもたらすことは誰でも容易に想像できる。

僕はこれから世界経済の中心軸が欧米中心からアジア中心へと大きくシフトしていくのではないかと予想している。中国の約57兆円にもおよぶ景気刺激策はその始まりだと勝手に解釈している。日本は資源に乏しい国だから経済は輸出に頼らざるを得ないが中国経済が発展成長すればそこは大きなマーケットとなる可能性は高い。地理的にも中国にもっとも近い先進国は日本ということも見逃せない。

将来において歴史をひも解いてみると、「2008年に世界を襲った米国発サブプライム問題は、その後本格的なアジアの時代の幕開けを大きく後押しした」 ということになるのではないかと個人的にそして勝手に予想している昨今である。そう悪いことばかりを考えるよりは明るい未来を想像した方がはるかに楽しい。


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Posted by 植木 一夫 at 08:06│Comments(0)ひとりごと雑談
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